お知らせ

はるっこ研修報告

 私たち保育士は群馬県川場村でNPO法人「あるきんぐクラブ」の竹内成光さんと森に入りました。自然の中で子どもの視線を学ぶことが出来ました。

滋賀県のチッチキンダーガーデンという幼稚園では保育見学・実習をして来ました。

第17回日本医療保育学会に参加し医療現場で働く保育士さんの幅広い活動を学びました。次に詳しくお伝えします。

 

「あるきんぐクラブ」ってなあに?

「あるきんぐクラブ」は、野外幼稚園や障害を持った子どものケアを仕事としながらプレーパーク(子どもの冒険遊び場)などの地域活動に関わっていた竹内成光さんが「森と人との関わりをテーマにした子どもたちの野外活動を・・・」と考え、理解者の協力を得て1981年に東京・世田谷で生まれたクラブです。

月例回やキャンプなどの活動をしていましたが、さらに「豊かな自然」を求めて21年前。利根川の源流域にある群馬県川場村の山に囲まれた三軒の集落に拠点を移し、竹内さん一家も移住しました。古民家(=山の家→11年前に新築)・丸太小屋(会員などの協力で竹内さんが建てた)畑・森の小屋・それを囲む森や山々などの自然環境を得て、対象を子どもだけではなくファミリーや大人そして中高年層にも広げ、「四季を通じて森と親しむ」ことや「手作り・手仕事」のプログラムを提供しています。同時に、子育てなどの相談も受け付け、緊急一時保護・自立支援なども合わせて活動内容として取り組んでします。

2003年にさらなる発展を願ってNPO法人としての認証を得ました。自然体験活動は法人が運営し、山の家は法人と提携・協力しながら運営する宿泊施設です。

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川場村ってどんなところ?

板東太郎利根川の上流域に位置し、上州武尊山(2158m)の南面に広がる自然豊かな村で、全面積の80%以上を山林が占め、都市との交流も盛んな村です。最近、全国お米の食味コンテストで金賞を受賞したり、道の駅<田園プラザ>が「関東好きな道の駅人気投票」で何年も続けて1位に選ばれたりしています。全国的な流れになっている町村合併では<自主自立>を打ち出している村でもあります。

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ツユちゃん・ランちゃん・ユキちゃん

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ハナイカダ

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さあ!いよいよブナの森へ

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おとしぶみ

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エゾハルゼミ

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くまの爪痕

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お弁当を食べながら保育会議

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くわがた みっけ!

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私たち木の精になっちゃった!

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玉原湿原を採策

 

チッチキンダーガーデンてどんなところ?

チッチキンダーガーデンでは、子どもの個性や感性を大切にし、子どもの内なる力が育ってくるのを楽しみに待ち、自ら動きだそうとする力を育てます。そのなかで、基本的な生活様式も身につけていきます。また、親子が持つ悩みを、保育者と共に考え、話合って解決を目指します。その他、国際的感覚を身につけるためにも、外国人教師と遊んだり、日本に伝統行事を保育に取り入れています。

チッチキンダーガーデンでは、親子そして先生も共に高まり合うプレスクールであり、みんながほっこりできるここをの居場所でありたいと願っています。卒園後も、嬉しい時、悲しい時、困った時、疲れた時、気軽に来ることの出来る場所で有りたいと思っています。

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第17回日本医療保育学会大会のテーマってなあに?

このたび、第17回日本医療保育学会を愛知県で開催することになりました。1955(昭和30)年、聖路加国際病院に初めて保育士が導入されてから半世紀が過ぎ、現在(平成18年度調査)では308施設で保育士が導入されています。

保育士を導入した施設が増えるにしたがって、その役割の明確化と医療保育の質の向上が叫ばれるようになり、時代は医療保育のあり方や方向性の転換期を迎えています。同時にアメリカのチャイルド・ライフ・スペシャリスト(以下CLS)やイギリスのホスピタル・プレイ・スペシャリスト(以下HPS)の日本での活躍も長目されています。

今回のテーマは保育道~子どもが教えてくれた道~としました。この「道」には、柔道、剣道などにある「守・破・離」の精神を参考としました。守=基本を徹底的に身に着ける。破=基本から離れ新しさを取り入れる。離=自分の型を作り上げるということです。

各病院・病棟に導入された先代保育士が保育を守り続けた時代から「守」を「破」り、次々と新しい試みに挑んでゆく時代を今むかえているのではないでしょうか。

そして、もっと広い保育の世界へ飛び込むことが必要だと考えています。そのためには、小児医療の中で重要な役割を果たしているCLSやHPSの理論や技術を学び、私たちが培ってきた保育と癒合することができれば「離」とする独立した日本の医療保育の時代が到来すると感じています。

 

*さらに詳しく知りたい方は下記のHPをご覧ください*

                ■ 「あるきんぐクラブ」 「森が好き」

                ■ 「チッチキンダーガーデン」

                ■ 第17回日本医療保育学会

 


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